やはり年のせいなのだろうか・・・
職場での休憩時間に畳の上に座る時、立ち上がる時にやたらと
「よっこらせ」
「どっこいしょ」
とお口から勝手にポロンポロンと出る。
お姉さまから「ほらほら、‟よっこいしょ”って言いよるよ!」との指摘を受けながら、でも、そんなお姉さまも「よいしょ~」とか言っている。
きっと気付いていらっしゃらない。やっぱり勝手にお口から出るんだろうなあ(笑)
さて私には昔の古傷がある。最近それがまた顔を出してきた。
それは肘の痛み
15年?20年?前に痛めた肘。
なぜ肘を痛めたか、その原因はわかっている。
生まれてから美容師の仕事しかしたことのなかった私に、力仕事をさせてはイカンかったのだ。
リーマン家庭で一般ピーポーの私に、丸太を持たせてはイカンかったのだ。
昔、義父が炭を焼いていて、その材料の樫の木を窯の中へ詰めるから手伝って欲しいと頼まれたのである。
窯の中の義父へ、外に積まれた樫の木をヨロヨロしながら一本づつ運んだ。日頃持ったことのない重量に私の両腕は
「え?なんですの? コレすごい重いんですけど!」
と文句がすごい。
その作業が終わる頃には案の定両腕は「チーン」。もう力が入らずプランプラン。肘へのダメージは相当だった。
洗濯ばさみをつまむと激痛。ぞうきんを絞ると激痛。ちょっと重さのあるものを持つと激痛。フライパンを振ろうとすると激痛。ドアノブを回すと激痛。
ちくしょう!
何したって激痛じゃんか!
これは絶対『疲労骨折』か『骨にヒビが入っている』に違いない!!
きっと私の腕は肘の故障で、もう使い物にはならない(泣)
旦那に愚痴っても耳はフタが閉じているのか聞こえない様子。どうやら自分には関係のない話だと分類したらしい。
あー、そう
そう思った私は思い切って整形外科の門を叩いた。もちろん自分で運転して!ミッション車じゃなくてよかったわ!肘負傷なのにギアなんて頻繁にガチャガチャできんわ!
「ドンドン!たのも~
肘がとてつもなく痛いのだ~」
きっと『疲労骨折』しているであろう肘の治療をお願いしたのである。レントゲンを撮っていただき、あ~だこ~だと診断していただいた結果
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・
・
「テニス肘ですね~」
テニス肘~???? 骨折じゃなかったのね。でもあたしゃテニスなんて1回もやったことないよ?
何でも、手首に負担を掛けてしまうと肘の外側から前腕にかけて痛みが起こる症状のことを『テニス肘』(俗名)と呼ぶらしい。
手首かぁ・・・私、手首にスナップ掛けて樫の木運んでたのかしら??
なぜ『テニス肘』と呼ぶのかグーグル先生にお聞きしたところ、中年期以降のテニス愛好家に生じやすいので『テニス肘』と呼ばれるらしい・・・。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
やっぱりーーーー!!
『中年期以降』って言ったーーー!!!
中年ってハッキリ言ったな!! まぁね年を取ってくると柔軟性ってヤツもだんだんと失われてくるよね。
確かに体中ピシピシのゴチゴチ。
『テニス肘』の正式名称は『上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)』というらしく、腕を酷使したり、同じ動作を繰り返すような職業の方は発症しやすいとのこと。
生活に支障が出るととても厄介である。
私は電気治療をしてもらい、痛み止めのブロック注射を打って帰宅した。
しかしそのブロック注射が、『テニス肘』の痛みよりも強烈で、肘の骨と骨の間に刺した針を見たら『フッ』と意識が飛んだ。
昔のことなのに、今でも鮮やかに思い出されるその痛み・・・。女性は痛さに強いというが、それでもなかなかなものだった。
あれ?これは何の痛さ? 肘??注射?あれ?あれ?肘??注射?私は誰?ここはどこ?
ここは誰? 私はどこ~?
自分を見失いそうなレベルの痛さ。
あまりの痛さに、30分程整形外科の駐車場で悶絶していたのは事実である。
そのあと注射の激痛の余韻を残しつつ『無』の心で家事をこなした。やはり女性は強し・・・。
それから『テニス肘』の症状がぶり返さないように注意しながらに生きて来たつもりだったが、ニャンコのエサ3kg買った時とか、調子に乗って買い物たくさんした時とか肘が泣く。
そのツケが溜まってとうとう肘に痛みが出だした。
もうブロック注射はイヤだ・・・。自分の身を案じていると『速報』が!
久々3人揃った休みの日、田植え前の準備をしに旦那と次男が家の下の田んぼに出て行った。しばらくして次男が苦笑いで帰ってきた。
「おとうさん、ぎっくり腰なったって~」
ぷぷぷぷぷ
笑ってはいけないが、15年?20年?前のお返しじゃ!
あの時、私の悲痛な叫びに耳を貸してくれなかった旦那への小さな復讐。そんな旦那に優しい言葉なんてかけてやりません。(笑)
ただ今海近家には、腰の引けた体制で歩行する初老の男性がおります。
※前回の『ウエ女』はファンヒーターをまだ使ってるっていうお話でした。海近家のファンヒーター。いつになったらお片付けできるのでしょう・・・?そんなお話はこちらからどうぞどうぞ