こんにちは!ばりぐっど編集部です!
近年、発達障害という言葉をよく耳にしますが、
みなさんご存知でしょうか?
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれるそうです。
発達障害には、いろんな症状があり個人差がすごくあるので自分で判断するのは難しいかと思います。
私も、わが子のことでこれは性格なのか?何か原因があるのか?と悩んでいる人の一人でした。
発達障害とは?
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。
『厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイトより引用』
療育(発達支援)とは?
療育(発達支援)とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすることです。
お子さまは、一人ひとり発達のスピードが異なります。そのため、療育(発達支援)ではお子さまの現在の困りごとや発達の状況、障害特性に応じて、個別の支援計画を作成し、支援を進めていきます。例えば言葉をつかったコミュニケーションが難しいお子さまについては、発音の仕方を教えたり、コミュニケーションの取り方を教えたりします。また、お子さまのご家族への支援もあわせて実施されています。
『LITALICOジュニアサイトより引用』
https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/nursing/
普段子どもたちの様子を見ていて不安に思っている親御さんに、西海市内に相談できる場所があることを知るきっかけになればいいなと思い、
西彼町保健福祉センター内(遊湯館内)にある
『西海市療育支援相談センター 陽だまり』
をご紹介します。
児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問サービス等を通して成長・発達に支援が必要なお子さんをサポートする事業所です。
どんな人が利用できるの?
◆落ち着きがなく、幼稚園や保育園・学校になじみにくいと感じているお子さん
◆うまくコミュニケーションをとることができにくいお子さん。
◆学習面で偏りがあるなどの問題を抱えているお子さん。
などのお子さんが利用されています。
どんなサポートをするの?
【児童発達支援事業(集団療育)】※原則として親子通所です。未就学のお子さんを対象に、生活習慣の自立に向けた取り組みや、遊びを通して運動・ことばの発達を促したり、成功体験を積み、自信をつけることで自己肯定感を養い、グループ活動を通してコミュニケーション能力を育て、集団生活への適応できるよう促します。
《活動の流れ》
プレイルームの様子です。
ここでお友達との関わりを学んだり、体を思いっきり動かします。
子どもたちの可能性を見い出し、伸びる力を後押しします!
【放課後等デイサービス事業(個別・集団療育)】
就学しているお子さん(6〜18歳)を対象に、学校教育と連携をとりながら、生活能力向上のための訓練等を継続的に行い、成功体験を積み、自信をつけることで自己肯定感を養い、グループ活動を通してコミュニケーション能力を育て、集団生活への適応を促します。
《活動内容》
感覚運動遊び、創作的活動、机上課題(認知課題、書字等)、ソーシャルスキルトレーニング(ゲーム等で楽しく遊びます)、季節の行事 など
グループ活動を通して社会性を育てます!
【保育所等訪問支援事業】
お子さんが在籍している園や学校、その他地方自治体が認めた施設(学童等)を訪問して集団生活適応のための専門的な支援を行います。
《内容》
施設等を訪問し、集団生活の様子を観察し、お子さんに対して、その場で直接支援を行います。
施設の先生方と話し合いを行い、情報交換や間接支援(関わり方のポイントや具体的な支援内容の助言など)を行います。
【相談支援事業】
障害者の心身の状況、生活している環境等に応じて、障害児及び保護者の選択に基づき、適切な保険、医療、福祉、教育等のサービスが多様な事業者から、総合的かつ効率的に提供されるよう支援していくものです。
障害児通所支援等を資料される場合には相談支援専門員が「障害児支援利用計画」を作成し、サポートしていきます。
西海市内にある三恵会グループの施設
共に集い、語らい、支えあいながら、自主的に活動していく場です。
通所による日中活動(スポーツ、軽作業、レクレーション)を通じ、仲間づくり、社会との交流や自立の促進を目的としています。
学校通学中のお子さん(障害児通所支援の受給者)が、放課後や夏休み等の長期休暇に利用して、身辺動作の自立や発散の手段の拡大、集団での活動などの生活能力の向上を目指した日々の経験や地域との交流を行なっています。
◆2020年4月より大瀬戸町に放課後等デイサービス開所
西彼町にある『サニー』と同様、放課後等デイサービスが大瀬戸町に開所予定です。
利用者の声
3歳半健診で言葉が少し遅いかな?と言われたことや私自身も発音や文章がおかしかったりと言葉の方で気になっていました。あとは怒りっぽかったり、音に敏感だったりありましたが、性格なのかな?と思っていました。
ただ、やっぱり言葉が気になったので乳幼児健診で相談したところ、小児科の先生を紹介していただき診ていただくと『軽い自閉傾向がある』との診断が。
少し驚きましたが、理由が分かったことでほっとしたことを覚えています。
先生からの話を聞くと急に「スケジュールが変わると対応できない」「気持ちの切り替えが難しい」「見通しを持たせないと不安になり分かるまで同じことを何回も聞いてくる」「始めてのことをやるときは取りかかるまでに時間がかかってしまう」などなどこれまで「いやだ!したくない!できない!」そして部屋を出て行く・・・
という行動の意味がいくつも当てはまり、性格だけではなかったんだと驚きました。
私たちには、「何に怒っているの?」と見えていたことが、本人にとっては「どうしていいのか分からない!困っている!」ということだったことに気づかされました。
それから陽だまりに通うようになり、半年くらいは平行線のままでした。
まず席に座らない、ウロウロする、いやだ!したくない!がほとんどでした。
それが半年過ぎた頃だったでしょうか。
陽だまり、家、園で声かけや対応の仕方をそれぞれでしていただいた成果が少しずつ出てきて、席に座って待てるようになり、ウロウロすることも減り、「いやだ!」と言っていたところでは「先生手伝って!」と言えるようになりました。
年中から年長の間の約2年間で、陽だまりや園での生活でほとんど困ることがなくなり、スムーズに活動できるようになりました。
すぐに結果がでるわけではありませんが、時間をかけて向き合っていきたいと思っています。
ここまで成長できたのは、陽だまりや園での対応のおかげです。あの時相談して本当によかったと思っています。
お子さんのことで悩まれている親御さん、もし何か気になると思うことがあれば、健診の時や陽だまりさんへご相談されてみてください!
きっといい方向へ進める一歩を踏み出せると思います!
最後に、
『陽だまり』の管理者である廣畝さんにお話を伺いました!
管理者:廣畝 耕一(ひろせ・こういち)さん。
西彼町出身、長崎市在住。
障害者支援施設、高齢者福祉施設、就労継続支援事業所に勤めた後、平成26年4月より「陽だまり」に管理者として勤務。
長崎市内で学童保育の管理者も勤めている。
陽だまりでは、県内には数カ所しかない『親子療育』をしています。
親子療育なので週一回、親子で来ていただくことになります。
お仕事をされている親御さんが多い中、お仕事を休んで時間を割いて子供達のために毎週連れてきてくれることは本当にすばらしいことだと思います。
療育中、親御さんには子どもたちの活動の様子を見ていただいています。
どのような場面で難しいと感じているのか、どんな声かけをしたら次の行動へスムーズにいけるのかなど活動を通して知ることができます。
家で実践してみたり、保育所等訪問支援事業で、園や学校等とも連携し、お子さんの困り事を少しず減らし、できることを増やしていけたらと思っています。
お子さんのことで悩んでいる方、不安に思っている方、お気軽にご相談ください。
廣畝さん、取材へのご協力ありがとうございました!
【お問い合わせ】
西海市療育支援相談センター 陽だまり
【住所】 〒851-3406 長崎県西海市西彼町鳥加郷2218
【TEL】 0959-29-7110
【FAX】 0959-29-7112
【開所日】 平日9:00~18:00
【駐車場】 有り
【施設見学】随時受付していますが、事前予約が必要です。
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