こんにちは、すっかり梅雨も明けいよいよ夏本番!子どもたちにとってはうれしい夏休みも始まりました。
そして夏の味覚と言えば『スイカ』!
今、スイカの出荷が最盛期をむかえています。
西海市内も多くの農家さんがスイカを生産しており、様々な種類が作られています。 今回はその中でも西海市の『ふるさと納税』の『返礼品』にもスイカを出荷している農家さんのところにお邪魔してきました。
西海町木場の山下幸治(ゆきはる)さん(67歳)は、先々代から続く農家の3代目。
17歳で就農して50年、子牛の肥育を中心にいろいろな野菜も生産・出荷されています。
山下家のスイカ生産は、戦前のお爺さんの代から始まり、数えると100年以上も前から作っていることになるそうです。山下さんご自身のスイカ作りのノウハウは、ものごころついた頃から祖父母やご両親のそばで見て覚えたそう!
今年作っている品種は、ひと玉8~10㎏にもなる大玉スイカ『祭りばやし』と、小玉(2~3㎏前後)の黒皮スイカの『ひとりじめBONBON』
『祭ばやし』は果肉がジューシで食べごたえ抜群。『ひとりじめBONBON』はしっとりとした食感とほんのりとした甘さが特徴だそうです。
販路を拡大するため、西海クリエイティブカンパニーのBM事業部(*)と連携しているそうです。
(*市内事業者の販売促進や商品デザインを手がける西海クリエイティブカンパニーの事業部(ブランディング&マーケティング事業部)のこと:以下 BM事業部)
この日、出荷作業を手伝っていた BM 事業部担当の方にお話を聞いたところ、市内の直売所だけでなく市外の量販店で販売したり、インターネット通販サイトで全国の方にお届けしているとのこと。
今回の『ふるさと納税の返礼品』もそのひとつなのです。
西海市で作られたスイカが、全国で食べられるってすごいことですね。
山下さんにスイカの育て方について聞くと、「簡単に見えて手間がかかるんだよ」と言います。
植えたばかりの苗は環境に弱く、気温が低いと成長が止まったり、強風の時には葉が飛んだり、つるが折れたりしてしまうそう。 そうならないように風よけも兼ねた保温用のビニールトンネルで苗を覆い守ります。
ある程度成長し、スイカの実がついて気温も暖かくなって来たころ、 今度はビニールを外して藁を敷きます。 藁を敷くことでスイカの実が乾燥や病気、腐敗することを防げるのだそう。
また、スイカひとつひとつには座布団(写真の白い敷物)を敷いて一定の高さに保ちます。 そうすることでスイカが虫に食べられるのを防ぎながら実全体に太陽の光を当てることで、 キレイな緑色のスイカになるそうです。
後は手作業で雑草を毎日取る作業だとか。
本当に、たくさんの手間がかかっていてお話を聞きながらびっくりしました。 それも、食べてくれる人のためなんですね。
そうやって大切に育てられたスイカを、気持ちを込めた手紙と一緒に箱詰めしていきます。
「誰が食べてくれるのか楽しみ。無事に割れず届くことだけ思っとる」と、優しくスイカを見つめる山下さん。
届いた方もきっと喜ばれることでしょう!
近くの山下さんの畑。こちらの畑の広さは約300坪で、約1000個の収穫が見込めるそうです。
山下さんは、ひとつひとつを丁寧に確認してスイカの収穫時期を見極めることができる、「経験と受け継がれてきた知識」を持つプロフェッショナルです。
そんな手間ひまかけたスイカを商品にならないから「味見して」と、切っていただくことに。
甘くてみずみずしいーーー!
取れたてのスイカは最高に美味しかったです!
こんなに美味しいのに商品にならないなんて・・・。
山下さんのスイカが、西海市からの美味しい贈り物として、この夏たくさんの人を笑顔にすることでしょう。
最後に、山下さんに【美味しいスイカの見分け方】をお聞きました。
ポイントは「音」と「見た目」
まずは音!少し強めに 2~3 回叩いてポンポンと高い音がでるのが良く、ボンボンと低い 音は中が空洞化しているそう。
見た目では、おへそが小さくヘタ部分が張って、皮黒いシマがクッキリしているのがいいそ うですよ。
(裏のおへそが小さい方が中が筋張っていることが少ないそうです)
「明けの夜温で冷えたのを朝食べるのが美味しかよ」と、山下さんお勧めの食べ方も教わりました。
山下さんが丹精込めて作った愛情たっぷりのスイカは、西海市内の各直売所でも購入できるそうなのでぜひ食べてみてくださいね。
以上ベーヤンがお届けしました。