修学旅行で来日した中国広東省東莞(トンガン)中学校(以下:トンガン中学校)の生徒38名と先生5名が、西海市に一泊二日の旅程で農泊をし、西海市立西海中学校(以下:西海中学校)で国際交流を体験!

 

7月9日に西海中学校で行われた国際交流では、西海市教育委員会が今年から新しく始めた「エンジョイ!イングリッシュin西海」という英語教育の取り組みの一貫として、日中の中学生たちが英語をツールとしてコミュニケーションを図り、お互いの交流を深め合うことを目的とした交流が行われました。

 

熱烈歓迎!中日青少年文化交流

 

みんなで記念撮影!

 

西海中学校の生徒たち(2年生47名)は、心のこもったあたたかい歌声で「夏は来ぬ」の合唱して歓迎、トンガン中学校の生徒たちは日本の歌をしっかり聴いていました。

 

 

 

 

英語を使ったゲームで体験型の国際交流を楽しむ!

午前中は、西海中学校の体育館でALTの先生による交流が行われ、用意された色々なゲームを楽しみました。なんと!この体験交流の時間はすべて英語でやりとり。

 

ALTの先生が英語でゲームの説明をし、その指示に従って生徒たちが交流体験をしていました。

 

 

最初はお互いに緊張気味の生徒たちでしたが、ゲームを楽しみながら次第に打ち解け、英語でのコミュニケーションを積極的に行っていました。すごいですね!

 

 

まずは、お互いの緊張をほぐすための「ICE BREAKING GAME」で、手を叩いた数と同じ人数のグループを作って輪を作り、ビンゴゲーム、英語で自己紹介など、活動を通して生徒たちがどんどん交流していましたよ。

 

 

「SUGOROKU TALKING」では、すごろくでコマを進めたところにある質問に答えるなど、中学校で学習する英語を実践できる内容で構成されたゲームが盛りだくさんでした!

 

 

 

ALTのウォーカー先生にお話を聞いてみました。

「中国の生徒たちの英語力はとても素晴らしいです。西海中学校の生徒たちもはっきりと大きな声で積極的に会話を楽しんでいました。普段あまり接することがない海外の生徒と実際に交流ができて、とても良い経験になったと思います。緊張している生徒もいましたが、みんなとても楽しそうにエキサイティングしていました」

 

 

 

一緒に食事をして交流が深まった!楽しい給食タイム!

 

さて、午前中にたくさん体験交流をした生徒たちはお腹が空いてきたようです。いよいよ楽しい給食タイム!トンガン中学校の生徒たちも一緒に同じ給食を食べると聞き、教室で見学させていただきました!

 

 

男子生徒が「日本ではお茶碗を持って食べるんだよ」と、隣で食べていたトンガン中学校の生徒にジェスチャーで優しく教えてあげる姿がとても印象的で、食を通しての国際交流もとても素晴らしいなと感じました。

 

人はご飯を食べている時は無防備!?ということで、先生や生徒さんたちにいただいたコメントをご紹介します。

 

 

李先生(Ms.June)

今日の交流プログラムはとてもよかったです。給食のご飯がとても美味しいです。魚も新鮮ですね。私たちトンガン中学校の生徒は3,000人いて、昼食は食堂で食べています。魚と豚肉などおかずを選べます。

 

 

 

王さん(写真左)

今回、初めて日本に来ました。日本の中学生はとてもフレンドリーですね。給食は牛乳が美味しいです。野菜も新鮮で大好きです。また日本に来たいと思いました。

 

 

山田莉帆さん(写真左)

今回の交流は、初めて中国の人と接してとても楽しかったです。また、こういう取り組みがあったらいいなと思います。英語での交流が楽しかったです。

 

 

コメントをしてくださったみなさん、ありがとうございました!日本と中国の給食の違いなどとても興味深かったです。

 

教室で一緒に給食を食べて楽しい時間を過ごしていたら、もうお見送りの時間が!

 

 

トンガン中学校のみなさん、再见!(さようなら)

トンガン中学校の皆さんはバスに乗って西海中学校を出発します。みんなで玄関のところで最後のお別れタイム。

数時間の交流だったにも関わらず、すっかり打ち解けあった生徒たちは、住所を交換しあったり、お気に入りの子と2ショット写真を撮ったり、最後までお互いに笑顔いっぱいで素晴らしい交流を深めていました。

 

 

バスに乗り込むトンガン中学校の生徒についていこうとする、西海中学校の男子生徒もいて、みんなで大爆笑!終始和やかな雰囲気でバスをお見送りしました。

 

 

 

みんな大きな声で

さようなら!

 

 

 

 

谷口久美子校長に今回の交流についてお話を伺いました。

「今回、農家民泊で西海市にやってきた中国の修学旅行生と交流をしてほしいというお話をいただき、受け入れることになりました。生徒たちにはどんな交流がいいか、英語の勉強をしているので、英語をツールとしたコミュニケーションが図れるといいなと、ALTや英語の先生たちと一緒に交流体験の内容考えました。

日中の生徒が英語をツールとしてお互いに理解し合う体験を通して、同世代のこどもたち同士で、気持ちが通じあえる国際交流になったらいいなと思います。西海市で初めての試みでしたが、とてもいい経験になったと思います。」

 

 

 

 

あとがき

 

今回のような海外教育旅行団の学校交流受け入れは、西海市で初めての取り組みということでした。多感な時期に異文化交流や英語でのコミュニケーションを実践するなど、双方の生徒たちにとって、とても素晴らしい体験となりお互いに得たものは大きかったのではないでしょうか。

 

国際交流というと何か大きなことのように捉えてしまいますが、実際は人と人の交流であり、国境を越えてお互いにわかり合おうとすることの積み重ねが、本当の意味での国際交流だということを、中学生たちから学ばせてもらいました。今後、西海市でこういった取り組みが発展していくといいですね!

 

取材にご協力していただいたトンガン中学校、西海中学校、関係者のみなさま、どうもありがとうございました!