こんにちは!ばりぐっど編集部の嘉弥谷(よしみや)りさです!

みなさん、ばりぐっど編集部ってどこにあるかご存知ですか?
西彼総合支所と西海市商工会の間にある西海クリエイティブカンパニー本社で活動しています。

『ばりぐっど』は挑戦することを尊重するカルチャーを作ることをモットーに活動しています!
ばりぐっど編集部員たちはこの西海クリエイティブカンパニー本社で、日々いろんな編集をしたり、次の価値観についての調査、研究等々をしています。

そんなばりぐっどの編集長が、毎月密かに更新しているのが、編集部員のための本棚!

今月の『ばりぐっど編集部の本棚』を紹介します!

 

 

今回のテーマは、

『キリスト教と経営』

 

なぜこのテーマに?

 

20億人以上の信者がいるキリスト教。
今年11月にはローマ教皇が長崎に来日するなど、長崎県民には比較的身近な?宗教でありながら、一般にはどんなものかわかりにくい存在でもあります。
そもそも、聖書は誰が書いたかもわからなければ、内容も矛盾点が多数で、読みにくい分かりにくい・・・。
にも関わらず、世界のあらゆる国の文化・法律・政治・経済の根底部分になっているって…

ん?ん?ん?

そんな聖書ですが、ジャーナリストの池上彰さん&元外交官の佐藤優さんが、以前こんなことを書いてました。
「映画、ダヴィンチコードのシリーズが、世界ではすごく評価されているのに、日本ではそこまで評価されてません。多分それは、日本人はダンテの『神曲』を読んでないから。でもダンテの神曲だって、聖書を読んでないと理解が難しいんです。」
「結局、西洋のものって聖書わかってないとダメそうじゃん・・・」。と思ったいうのがことの発端。

というわけで、無宗教なばりぐっど編集部ですが、今回は”キリスト教と経営”をテーマに紹介していきます!

 

 

「旧約聖書を知っていますか?」&「新約聖書を知っていますか?」

著者:阿刀田 高
出版社:新潮社


『旧約聖書を知っていますか』

「旧約聖書」を読んだことがありますか? 天地創造を扱う創世記あたりはともかく、面倒なレビ記、申命記付近で挫折という方に福音です!
(福音とは、福音書に記されているキリストの生涯や教えのことを表す言葉です。また、喜ばしい知らせという意味があります。)

預言書を競馬になぞらえ、ヨブ記をミュージカルに仕立て、全体の構成をするめにたとえ――あらゆる意味での西欧の原点「旧約聖書」の世界を、松葉末節は切り捨て、エッセンスのみを抽出して解説した、阿刀田式古典ダイジェストの決定版。

 


『新約聖書を知っていますか』

「新約聖書」の冒頭で、マリアの夫ヨセフの系図を長々と述べているのはなぜでしょう。
処女懐胎が本当ならば、そんなことはイエスの血筋と無関係のはずです。
ところで、聖書の中に何人のマリアが登場するか知っていますか?
ではヨハネは? そして、イエスの“復活”の真相は?
永遠のベストセラー『新約聖書』の数々の謎に、ミステリーの名手が迫ります。初級者のための新約聖書入門。

 

聖書を知りたいなら(たぶん)絶対これ!
古典って一般的にはかなり難解ですが、このシリーズは、ユーモアたっぷりに、要点を押さえながら、聖書の物語を伝えてくれます。
旧約聖書はユダヤ教、新約聖書はキリスト教の聖典ですが、それぞれのストーリーって実は一般にはなかなか知られていません。
アダムとイブはなんで神様に怒らちゃった?
神様はとーっても嫉妬深い?
モーセのおじさんは、本当に海を二つに割った?
キリスト教徒にとって「パン」と「赤ワイン」?
などなど、いろんな視点から聖書をおもしろくユーモラスに教えてくれます。

 

 

 

「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

著書:マックス・ヴェーバー
出版社:岩波書店


『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。
マックス・ヴェーバー(1864‐1920)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。
旧版を全面改訳して一層読みやすく理解しやすくするとともに懇切な解説を付した。

 

カトリックにとって、「労働」とは約束を破ったアダムが神から与えられた「罰」である一方、プロテスタントは、「労働」を自らの人生の使命として「天職」と捉える。
資本家、企業家など社会的地位の高い人になればなるほど、プロテスタントの割合が高くなる。
思想と経済の強い関連性を指摘した歴史的な書物です。今回初めてまともに読んでみました。
難解な箇所も多々あり、学生時代にトライしたときはちんぷんかんぷんでしたが、旧約聖書や新約聖書の概要を頭に入れてから読んでみると、より深い書籍だと気付かされます。
世界の一流大学でもしばしば課題図書に入れられることの多いマックスウェーバーの名著、一度トライされてみてください!

 

 

 

「教養としてのローマ史の読み方」

著書:本村 凌二
出版社: PHP研究所


『教養としての「ローマ史」の読み方』

なぜ、ローマは帝国になり得たのか。なぜ、ローマ帝国は滅びたのか。
王政から共和政を経て帝政へ、多神教世界帝国から一神教世界帝国へ。古代ローマ史研究の第一人者が、長きにわたって古代を生き延びたローマの歴史とその新しい「読み方」を語り尽くす。
建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。
ありとあらゆることを経験したローマの長い歴史は、現代を考える上での大きな羅針盤となり、混迷する現代を生きる我々に多くの示唆を与えてくれる。
ローマ史のみならず、世界史や現代社会の理解をより深めることにも繋がる一冊。

 

この本は、宗教・思想としてのキリスト教というよりも、キリスト教の代表的国家、”ローマ帝国の経営”についてです。
歴史上、ローマ帝国ほど、豊かな国家を長期にわたり、繁栄した国家はないと言われています。
ソフトバンクの孫社長も、会社経営にローマ帝国を研究しています。
パックスロマーナはいかに実現されたの?
宗教とかぜーんぜんわからなくても、組織やチーム。地域経営の観点から、とても勉強になる読みやすい本です。

 

以上、【ばりぐっどの”HONDANA”《キリスト教と経営》】いかがでしたか?
タイトルだけ見ると何だか難しい話?怪しい話?なんて思いますよね。
私は思いました。(すみません^^;)
読んでみると、そういうことだったのか!と新しい発見も?!
少なくとも私は、何もかもといっても過言ではないくらい新しい発見ばかり!
まさか宗教と経営が結び付くとは思いませんでした…
まだまだ知らない世界がたくさんな私です。これからもっと知識、経験を入れ込まなければ…と悟った今回のテーマでした。

興味を持たれた方は、ぜひ手に取って読んで見てください!

 

次回は、どんなテーマで紹介されるでしょうか?!
お楽しみに!!