こんにちは、ばりぐっど編集部です。
以前、高齢者の方を対象にしたVR体験を御報告しました。
今回は、元気な小学生を対象としたVR体験の様子をお届けします!
体験会の実施場所は、西海市療育支援相談センター「陽だまり」。
陽だまりの所長である廣畝(ひろせ)さんがVR体験のことを知り、
「子どもたちに日常では体験できないことを、体験させたい」
とう思いのもと今回の実施に至りました。
体験してくれるのは、陽だまりにいくつかある通所クラスのうち小学校中学年2クラス。
個人情報保護の観点から、写真がどちらのクラスか特定はせずに、両者をランダムに組み合わせた内容でご紹介します。
百聞は一見にしかず!まずは陽だまりの職員さんにVR体験を!
子どもたちより先立って、陽だまりの職員さんにVR体験をしていただきました。
陽だまりに通う子どもたちの中には、初めて体験することに強い緊張を感じやすい子も少なくありません。まず職員さんが体験することで、子どもたちの体験時にどのように身動きしたらもっと楽しめるかなどのアドバイスをしたり、サポートしたりしやすくなります。
職員のみなさん、純粋に楽しんでくださいました♪
その感覚をリアルに子どもたちに伝えていただくことも大切です。
自由なスタイルで!それぞれのペースで楽しむVR体験
「今日の活動はVR体験をします」といわれて、不思議そうな表情の子どもたち。このゴーグルのような機材をのぞくと、自分たちが住む西海市を空から見た様子を楽しめることを、職員さんが丁寧に説明。
陽だまりの活動の中で使う「西海市すごろく」というものがあり、西海市の略図を手づくりで作っています。その縮小コピーしたものを元に、子どもたちがどの町を見たいのかを話し合いました。
事前に子どもたちにイメージさせることで、スムーズに体験につながっていきました。
四方八方見える景色を存分に楽しもうと、大きく上を見上げてみたり、
空中散歩を体感すべく歩いてみたり、
鳥になった気分で手を広げてみたり、
子どもたちは、想像力の豊かさを十分に発揮しながら体験を楽しんでいましたよ♪
あるお子さんは、初めは「このままでいい」と最初は座って体験していました。
しかし、1回体験してどういうものかわかったり、職員さんからも「立って見るとまた違った景色が見えるよ」と声をかけられたりすると、徐々に動き始めました。
後から、ばりぐっどスタッフに「あそこが見たい!」と自ら声をかける姿も。
終盤は動き回って、存分に空中散歩を楽しんでくれました♪
VR体験をする子どもたちの様子をそばで見ていた、保護者の方々にも体験していただきました。
お母さんの体験が終わると、「何が見えた?」など声をかけるお子さんの姿が。
親子で体験を共有するきっかけになれば嬉しいです♪
何が見えた?VR体験の感想をみんなで共有しよう!
体験後のシェアリングで、子どもたちは「楽しかった!」「もっと見たかった!」とVR体験の感想を述べてくれました。
保護者の方からも、
「もっと緊張するかと思っていたけど、初めから楽しんでいた」
「日頃からグーグルのストリートビューを見るのが好きなので、今日の体験はとても嬉しかったと思います」
「自分の住むところを上から見ることなんてないので、貴重な体験ができました」
「最初はおそらく怖くて座って体験していたけど、慣れてきたら立ち歩いて楽しんでいました」
などの感想をいただきました。
大人でも自分が住む地域のこと、西海市5町すべてを知っている人は多くありません。子どもなら、なおさら。
そのため今回のVR体験で、「ここは海が広がっている」「ここはひたすら山が続いている」など、同市内でも地域ごとの違いを感覚的に捉えることができたのではないかと思います。
子どもたちは、VR体験で自分が見えた所を「西海市すごろく」に印をつけました。
普段なら意識せずに見たり通ったりしている場所も、上から見ることでそれまでと違った印象を持ちます。そして、またその場所に行った時に「VR体験であのように見えた所がここなのか」と、それまでとは違う受け取り方をしたり、興味を持ったりするかもしれません。
これからの未来を担う子どもたちに、このVR体験が自分たちの住む地域に興味を持つきっかけの一つになれば嬉しいです!
以上、陽だまりでのVR体験の様子をお届けしました!!