こんにちは、イベント大好きベーヤンです。
地域の交流にはいろいろな形がありますが、西海市立大島西小学校には14年続くあたたかい交流があります。
それが『三世代ふれあい祭り』です。
地域の方たちとの交流と、子どもたちに感謝の心を育むことを目的に開催されています。
今回は10月28日、テーマは「地域の人と一緒に協力して、笑顔でふれ合おう」でした。
会場は小学校の体育館。
150名ほど集まった地域の人たちは、展示されている子どもたちの絵や工作などの作品も見ることができます。
子どもたちは、自分から進んで自己紹介をしたり、肩もみをしたりして交流をしてくれます。
体育館の外では、子どもたちが地域の人たちと一緒に育てた、「もち米」を使い、恒例の餅つきが始まりました。いろんな方の愛情がたっぷりつまった45㎏のもち米です。
保護者の『パパさんズ』がリズミカルにお手本をみせて、子どもたちに引き継ぎます。「さあ、上手につけるかな?」
全学年、2人ずつ交代しながらみんなでつきます。
「早くつきたい!」と言っていただけあって、慣れた手つきで力強くつく子もいました。
ママたちがお餅を丸めている間、みんなで釜を洗う『パパさんズ』
子どもたちはこういう背中もしっかり見て育つのでしょうね。
もう一つの楽しみは、こちらも子どもたちと地域の人たちとが一緒になって育てたサツマイモ。今年は老人クラブの焼き芋でいただきます。
今年は豊作だったそうで、子どもたちの顔よりも大きなサツマイモも取れました。ベテランの手によってホクホク甘い焼き芋になりました。
そして今年初めての体験。
子どもたちだけでなく、お母さんが楽しみだったという、地元の味噌加工グループ大島「SOY-ne」のみなさんとの味噌玉作り。
あっという間にこの人だかり!みなさん興味津々です。
ママとだけでなく三世代交流ならではの風景ですね。
お母さんとの温かいふれあいも、きっと子どもたちの思い出に残るでしょう。
谷口昭文校長先生にも、体験していただきました。
とっても丁寧で几帳面!見本のようなできばえで、その様子はこちらの動画でもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/varygoodnagasaki/videos/2062006530486384/
「味噌玉作ってみたかったので嬉しい」「もっと作りたい」と言う子どもたち。
保護者の方々からは保存方法や具材など、いろいろ質問がありました。
お餅丸めの方も、三世代、四世代まで加わって大賑わいです。
婦人会やベテラン主婦の指導のもと、子どもたちは小さな手で可愛いお餅を丸めていきます。あん餅、きな粉餅、白餅が次々できあがっていきます。
杵つき餅はよく伸びます。
優しい手つきで次々丸められるお餅と、それを見つめるあたたかいまなざしが会場のあちこちで見られました。
『三世代ふれあい祭り』の素敵なところは、みんなで食事もできること。
みんなで作った味噌玉と、お餅、焼き芋を感謝していただきます。
子どもたちは、ここでもすすんでお手伝いをしてくれていました。
こんなにたくさんの人と、賑やかに食べる機会があると地域の絆もつながります。毎年、「家ではあまり味噌汁を飲まない」という話を聞くのですが、今年も4杯おかわりしたつわものがいました……(笑)
食事後は学習発表会です。校長先生の「やってきたことを信じ、思い切りチャレンジすることが大事」と言う言葉の通り、楽しく感動的な舞台発表がありました。
お母さんや先生方も見守る中、堂々と発表している子どもたち。
豊かな表情や、大きな声で演じる姿に「のびのびと育っているんだなぁ」と胸が熱くなりました。
校長先生は「人と人と人の絆を深める、実りの秋にふさわしいふれあい祭りです」
「地域の関わりがあってこそ、子どもたちが巣立った後でも『ふるさと』を愛する心、未来を生きる力につながると信じています」
と語っていました。
本当にあたたかく、大きな手と小さな手がたくさんふれあい、笑顔があふれるお祭りでした。
最後に、校長先生が朗読された「美しい日本語推進事業」(西海市教育委員会)
本校卒業生 小橋永遠(こばし はるか)さんが中学の時に書いた詩を紹介します。
「家族」 大島中学校 1年 小橋永遠
家族とは 昔むかしから続いている 長い 人の歴史
私の あなたの そばにいる家族は
かけがえのない 世界でたった一つの 家族
深くて強い 絆で結ばれている
うるさくて 文句を言いたくて
でも 何よりも あたたかい
すぐに 心を一つにして 力を合わせることができる
長い 長い 人の歴史の先に
奇跡的に結ばれた 私の家族
私の命を 大切に生きていきたい