9月23日、西海市で初めての音楽フェスが幕開けとなる朝。
心配していた天気にも恵まれ、長崎オランダ村の上には今回のイベントにふさわしい青空がひろがっています。
何ヶ月にも渡って取材したイベントの本番!「第一回さいかいミュージックフェス」に行ってきましたので、さっそくその様子をご紹介します。

長崎オランダ村『秋の祭り』の開催日でもあるこの日、無料で配られた秋刀魚をゲットしていると、ちょうど出演者のリハーサルが始まりました。
ひと組数分の音合わせなのですが、その音・歌声を聴いて本番への期待が一気に加速しました!とにかく音響も、チューニング風景も見ているだけでワクワクしてきたのです。

「予想以上に出演者が多くて、地元のアーティストはこういう機会を待っていたと確信しました。昔の若者も今の若者も、輝く場所・たのしい場所として、このフェスを続けていきたい」と西海市文化協会の朝川会長。

「西海市は芸術家が育つ所です。芸術や音楽文化も思いっきり発信し、平和でたのしい若者が住みたい西海市にしましょう」と、杉澤市長のあいさつで会場は拍手につつまれました。
さあ!いよいよさいかいミュージックフェスの開演です!
オランダ村の空と海に響く記念すべき一曲目は『B☆STEP』のオリジナル曲「HELLO!!!」

音楽が始まったとたん、開催にかかわったすべての関係者の苦労や不安は、高い秋の空に飛んで行ったことでしょう!

用意されていた座席やテントの中も観客でいっぱい。どの人も一瞬で『B☆STEP』の演奏に耳を傾けます。
ちょうど立ち寄っていた中国からの観光客も、秋刀魚目当ての家族もそのパフォーマンスに注目していました。


海をバックに、地元以外では初めてのステージデビューとなる『吉田弘人さん』
甘い声をじっくり聞かせる、優しい曲調のオリジナルソングの弾き語りは、会場を優しく包むようでした。

貴重な女性ドラマー美咲さんを迎えてのスペシャルユニット『BETTA』は、
オリジナルアレンジでビートルズの曲などの洋楽を歌いました。


アダルトでパワフルな歌声に、私は一瞬でとりこです。
『ひとみと一郎&西の海大輝』はその歌を聴きたいと、長崎からファンが来るほど!

はじめは静かに聴いていた人も、リズムを刻み、手拍子を合わせてすっかりノリノリです。
スタッフみんなもこの通り。

子どもたちも、リズムに合わせて手拍子です。

『BPBB』の演奏には、私も写真を撮るのも忘れて手拍子でノリノリ気分。
伸びやかなヴォーカルの歌声が心地よかったです。


『Throb(スロッブ)』は結成一年と聞いていたのですが、パワフルでクールな歌声やパフォーマンスは驚きで、観客は思わずコブシを突き上げていました。

観客席からは「活気があっていいね!」
「地元の人が歌ってるっ!?もっとじっくり聴きたい」との声が。

洋楽、J-POP、オリジナル曲、どの曲もクオリティが高くて、改めて感激です。


高校生の『川口未来さん』は、同級生たちの応援の中堂々と弾き語りました。
上手で初々しいのも可愛いですが、前評判通り「声がいい!」

『ホワイトボックス』
結成30年!バンドブーム時代の貫禄があります。

このエレキギターの演奏!しびれました。

なつかしいJ-popは、当時のオリジナルを知っている世代にも、若い世代にも親しみやすくさらに会場を熱くしました。

大崎高校の平山校長先生もベースで参加です。

踊ったり飛びはねたりと、思い思いに音楽を楽しめるのも野外ライブの醍醐味です。


福山雅治さん本人からお墨つきの『江上博志さん』
「目を閉じて聴いてください」と会場の笑いを誘い、その歌声はまさに福山♡

『TOGOE’S』は西海市と同い年の本格派ロックバンド!
会場からは、「かっこいい〜!」と黄色い声援。一目でファンになった方もいらっしゃいました。

こちらはバンドメンバーの詳しいインタビュー記事があるので、ぜひ読んでくださいね。

『コミックス』は男女のヴォーカルで、昭和のなつかしい曲で会場を沸かせました。
親子でステージに立つ、ギターの弘美さんとヴォーカルの麻衣子さん。


どの曲も一緒に口ずさんでいる方がたくさんいました。

『SUGAR-FREE』も息子さんを迎えての親子記念ユニット。

さいかいミュージックフェスのトリの一曲は、西海市への想いを込めたオリジナル曲「西海シティー」でした。

この日から、12組のアマチュアアーティストは西海市のアーティストになった!そんな素晴らしい演奏でした。


大盛況の中、娘さんのステージを見守っていたお母さん。
「2つのバンドに出るし、家で頑張って練習していたので嬉しい」と言っていました。
親子でステージに立ったり、家族のステージを応援したりとアットホームな雰囲気もこのフェスの魅力だと感じます。
スムーズな進行と、素敵な笑顔で会場を盛り上げてくれたのは、長崎大学の市川佳奈子さん。
フェスのもうひとつ楽しみは、ステージが終わるたびに出演者と会場にいる人全員で行われた『じゃんけん大会』です。

じゃんけんには杉澤市長も毎回参加して、会場が一体になって行くのがわかりました。


勝ち抜けた1人に出演者から『キッチンtsumoto』の食事券や、長崎のお土産など、直接プレゼントが手渡され、勝ち抜いた12名はみなさん喜んでいました。


子どもも参加できるので最後まで大盛り上がり。

中国からの観光客も写真や動画撮影する人もたくさんいたので、きっとこのフェスが長崎の旅の思い出になりますね。

撮影中のパパと娘さんは、この場所ならではの素敵な光景です。

会場のあちこちでたくさんの笑顔があり、とても楽しんでいた様子がうかがえました!もちろん、参加者のみなさんも楽しそうです。


また、アーティストたちの真剣な表情や、演奏テクニックがこんなに間近で見られたのも新鮮でした。


ステージを降りてまだ汗が光るアーティストたちに、一言ずつ感想をいただきました。

『B☆STEP』のみなさん
ヴォーカルのアキホさんに一言「観客が多くて良かったです。楽しく歌えました」

「とにかく緊張しました。初めてでしたが楽しかった」と吉田弘人さん。

『BETTA』のみなさん
「思っていた以上に盛り上がってよかったです、またやりたい!」

『ひとみと一郎&西の海大輝』のみなさん
「天気も良くて、気持ちよかった!」

『BPBB』のみなさん
「あっという間でした。気持ち良かったです」

『Throb』のみなさん
ヴォーカルあゆみさんは、「気持ちよかった~、久々にたくさんの人前で歌いました。最高!」と、流れる汗が光っていました。

「ちょっと間違えた~でも楽しかったです」とステージを降りてきた川口未来さん。同級生たちは「かっこよかった!リスペクトする~」と初舞台を喜んでいました。

『コミックス』のみなさん
「気持ちよかった」「ライブはいい!楽しい。観客の応援がうれしかった」

江上博志さん
「気持ちよかった。2時間は歌えた~」

『ホワイトボックス』のみなさん
「気持ちよかった」「またやりたい」
「心配はいっぱいあったけど楽しかった」

『SUGAR-FREE』のみなさん
「楽しかった!初めてとは思えないほど良かったです」

最後に、実行委員代表の岡村さん
「たくさんの観客が来てくれホッとしました。ステージとスタッフの掛持ちで大変でしたが、無事に終わりました。関わってくれたすべての人に感謝です。オランダ村で開催でき、音楽仲間がつながったことも大きな収穫です」
「また、会いましょう!」
と、イベントを締めくくりました。

設営から運営、最後の片付けまで今日のイベントをやり遂げたみなさん。
笑顔で“乾杯”し、アーティスト仲間の絆を深めました。
そして嬉しいお知らせが届きましたよー。
「さいかいミュージックフェスは次回開催も決定!」だそうです!
来年も、またオランダ村で熱い演奏が聴けるなんて!最高です!
参加者アーティストや紹介しきれなかった様子はこちらでも見ることができます。
一日たっぷりと秋の音楽をたのしんだベーヤンの報告でした。