こんにちは、ライターのかのぽむです。

毎日暑くてじめじめとした日が続いていますが、夏に活動が活発になるのが不快な害虫たち。

その中でも「マダニ」に噛まれると、恐ろしい感染症にかかる恐れがあります。

夏休み中は、子どもたちが山や草むらで遊ぶ機会も増えるので、しっかりと虫よけ対策を行わなければなりません。

 

今回は恐ろしい「マダニ」について、みなさんに知っていただきたい情報をお伝えします。

 

マダニは普通のダニとは違うの?

マダニは、食品や寝具に発生する家庭内のイエダニとは種類が異なります。

森林や草地などの屋外に生息し、春から秋にかけて活発に活動。

畑で農作業をしたり、子どもたちが山や公園で遊んだりしている時に、咬みつかれることが多いようです。

マダニに咬まれても痛みやかゆみが少ないため、長時間気づかない人もいるんだとか!

 

マダニの恐怖は「感染症」

マダニはウイルスを保有しているので、咬まれると感染症にかかる場合があります。

代表的なのは以下の2つ。

 

重症熱性血小板減少症候群

マダニが持つ「SFTSウイルス」が原因で起こる病気です。感染してから6日~2週間で発症します。

おもな症状は「発熱・消化器症状(嘔吐・下痢)」で、重症化すると死亡する恐れも……。

ただし、すべてのマダニがこのウイルスを保有しているわけではありません。

 

日本紅斑熱

マダニに咬まれて感染してから、2~10日後に発症する病気です。

「発熱(高熱)・頭痛・関節痛・体幹部や手足の発疹」が起こります。

まれに死亡することもありますので、早期発見・早期治療が必要です。

 

マダニに咬まれても引っ張らないで!

体についたマダニを発見しても、無理に引き抜こうとしてはいけません。

マダニ類の多くは皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日~10日間)かけて吸血します。

そのため無理に引き抜こうとすると口器が折れてしまい、皮膚の中に残ってしまう危険性があるのです。

そのままの状態で病院へ行き、適切な処置をしてもらいましょう。

 

万が一、発熱・食欲低下・嘔吐などの症状が出た場合は、一刻も早く医療機関を受診してください。

 

マダニを予防するためには?

農作業やガーデニングなどを行う際には、長そで・長ズボン・長靴・帽子・手袋を着用しましょう。首元にはタオルを巻き、さらに虫よけスプレー(有効成分:ディート含有)を使用してください。

帰宅後は家族に頼んで、背中などの見えにくい部分もマダニに咬まれていないか確認してもらいましょう。

衣服にはマダニが付着している可能性がありますので、速やかに洗濯することをおすすめします。

 

万全な虫よけ対策をして、夏のレジャーを思いっきり楽しみましょう!