「ぐみの実コーラス」代表の一瀬紀子(いちのせ・のりこ)さんは、毎週木曜日に西彼町のご自宅で練習会を開かれています。
10月に開催予定の「ぐみの実コーラス50周年記念コンサート」に向け、多忙な日々の中、楽しそうに準備に取り組む一瀬さんのキラリ☆kirariに迫りました。
【プロフィール】
一瀬 紀子(いちのせ・のりこ) 西海市西彼町出身、1940年生まれ。地元の小学校を卒業し長崎市内の女子校へ進学。西彼町立亀岳中学校(現:西海市立西彼中学校)で家庭科教諭として勤務。結婚、出産後、育児に専念するため退職。「ぐみの実コーラス」の代表をはじめ、茶道、華道、大正琴の講師としても活動。現在は夫、長男家族、愛猫のリリィと西彼町に在住。【歌が大好き!楽しく歌うのがいい!】
家庭科の先生が、音楽の先生に
歌は大好き!上手になったにこしたことはないけど、とにかく楽しく歌うのがいいです!音楽は小さいころから好きでやっていました。 家庭科の先生として亀岳中学校(現:西彼中学校)で勤務し、次は亀岳小学校(現:ときわ台小学校)で音楽の先生として勤務しました。当時、音楽の先生がいなくて、朝礼で大きなアコーディオンを使うようにと言われ、どうしようって。演奏したことがなかったので長崎へ習いに行きました。音楽は趣味でやっているぐらいだったので、とても大変でしたよ。コーラスグループを始めたきっかけ
育児に専念するため退職した頃、友人から「大村にあるカトレアコーラスの指揮になったので、あなたもコーラス始めてみない?」と声をかけられたことです。 当時の亀岳中学校の校長先生が音楽の先生で、自分が指導をしてあげるからと後押しもあり、始めました。校長先生は転勤後も指導してくれて(この頃に木曜日の午後8時と練習日時が決まり、今に至ります。) 定年後も続けられ、第1回の「ぐみの実コーラス発表会」開催までの12年間、指導してくれました。歴史あるコーラスグループ
昭和40年ごろ、ママコーラスが各地に増えはじめ、県民音楽祭が大村で開催されたときにママコーラスの連盟(現:長崎県おかあさんコーラス)が発足。 人数が少なかった時もあるけど、毎年みんなで参加することが楽しみで、「ぐみの実コーラス」は40年無欠席出場で表彰されました。長崎県内のコーラスグループでは、「長崎ママのコーラス」と「ぐみの実コーラス」の2つだけです。コーラスの魅力は?
コーラスは、人とハモって人の声を聞いて、その楽しさというのが一番。だからコーラスがやめられないの。カラオケは1人で楽しむものでしょう。コーラスというのは、相手がいること、そのハモリが本当に楽しいんです。コーラス一途ですよ、上手下手は別として楽しく歌うことが目的です。 コーラスはとにかく楽しみで、好きでやっているから世話をするのも苦にならないの。みんなで一緒に歌うと、声が重なり合ってきれいなハーモニーになるところがコーラスの魅力ですね!
【ぐみの実コーラスグループについて教えてください】
「ぐみの実コーラス」が50年続いているのは・・・
西彼は田舎、山なので、「山ぐみ」のつもりです。見た感じ派手ではなく、食べると本当に素朴な感じの甘味で、西彼にはちょうどいいんじゃないかな、ふさわしい名前かなと、素朴な「山ぐみ」をイメージして名づけました。 「山ぐみ」を辞書で調べたら「枝が折れない、弾力性があって」と書いてあって、「ぐみの実コーラス」の活動が50年続いているのは、その名前のように弾力性があって折れないからかしらと、みんなで言っています。テーマソングは「野に咲く花のように」
当初、ぐみの実コーラスの指導をされた校長先生作の「ぐみの実 桑の実」という歌がテーマソングでしたが、現在はメンバーのみんなが気に入っている「野に咲く花のように」がテーマソングになっています。「あなた、一緒にコーラスやりましょうよ!」
毎週木曜日の午後8時から、自宅に集まって練習をしています。現在メンバーは20名で、ほぼ西彼町からです。大村や長崎から来ているメンバーもいますよ。月に2回はピアノの先生と、指導者の先生にも来てもらっていて、あとは自主学習をしています。 特別に募集をしているわけではないけれど、会う人にはいつでもコーラスに誘っています。カラオケは有名だけどコーラスはなかなか入ってくれないの。今は50周年で一区切りということで、これまでやってきた曲を練習しています。【50周年記念コンサートに向けて】
どんなコンサートにしたいですか?
この50年間でやってきたものを聴いてもらいたいので、新しい曲は選んでいません。50年がんばってきたものを選んで、雰囲気としては堅苦しくなく、会場の人も一緒に楽しめるようなコンサートにしたいです。 「切手のないおくりもの」と「ハレルヤ」を混声合唱でやります。昔の映像やスライドショーを流して歴史をお披露目するような、会場の人も一緒に楽しめる内容を考えています。男性家族も参加しての混声合唱も
昨年、ファミリーコンサートを開催した時に、夫や息子、孫など男性家族にも参加してもらい、「花」と「切手のないおくりもの」2曲を混声合唱でやりました。 男性向けに1回だけ1時間の練習で、本番はみなさん楽しめてすごくよかったんです。だから、今年の50周年コンサートでも混声合唱をします!大きな節目となる50周年記念コンサートは、メンバーのみなさん、ご家族、お客さんの心に残る楽しいコンサートになりそうですね!