こんにちは、ばりぐっど大瀬戸支局の"のこ"です。
暖かい日も多くなり、春の訪れを感じる今日この頃。
お出かけもしやすくなりますね〜♪
春のイベントといえば…
大瀬戸の春のイベントの代名詞!とんばんさん!!
大瀬戸町樫浦地区の琴平神社の春季大祭である『とんばんさん』。
その年の豊漁・豊作を願って行われます。
とんばんさんでは、神社の神輿が樫浦郷の中心地に設けられた御旅所に渡御します。
4月7日(土)は御旅所に向かう『お下り』、4月8日(日)は神社に戻る『お上り』です。
渡御においては、獅子舞や天狗などのお神輿行列とともに、女方による踊り子、男方による白塗りの顔に海の幸・山の幸を描いた奴(やっこ)達が歌いながら歩きます。
子ども達の奴は、可愛らしい歌声で注目を浴びます。
大人達の奴は、大声で歌いながら、酔っ払いのような千鳥足でユニークな動き。笑いを誘います。
御輿の下を通り抜けると無病息災、
幼い子が獅子舞から頭を噛んでもらうと、健やかに成長するなどの言い伝えが。
今年はどんな光景が見られるか、楽しみです!
受け継いだ伝統を表現するために!本番に向けて練習の日々
事前告知にあたり、演者の方々の練習場に潜入いたしました!
太鼓や笛の猛稽古。
女性の皆さんは、しなやかな踊りを何度も何度も繰り返し練習していました。
野外練習も。月明かりに照らされながら、小学生の子ども達も頑張ります。
練習だけで見ることができる、夜の獅子舞。昼間とはまた違う迫力が!
演者は、本番の約1ヶ月前から、お仕事や学校が終わったあと、毎日のように練習に励んでいます!!
歴史を守りたい!時代に合わせた変化でつなぐ伝統
琴平神社総代の浦山さん(左)と樫浦地区区長の林田さん(右)
「とんばんさんは、再来年で140回です。」
ということは、今年は138回目!!
「昔は、演者は樫浦地区の区民だけでした。」
樫浦地区の区民でも、なりたくても演者になれない人がいるくらいだったようです。
「しかし、今は人、特に子どもの数は少なくなり、他の地区からの参加が多くなりました。」
お二人のお話では、他の地区の協力により、今年はじめての演技も披露されるそうです。
少子高齢化に伴う伝統行事の継承の難しさは、どの地域でも抱える課題。
とんばんさんでは、時代に合わせた変化を受け入れながら、工夫をこらし、長年の伝統が守られているのです。
さぁ!待ち遠しいですね〜。
演者の練習の成果、関係者の伝統を守る努力。そして、とんばんさんに関わる人々の思いが溢れる本番までもうすぐです!
ぜひ足を運んでください!!
*過去の演技写真は、かつて樫浦地区にあった『毛利写真館』の毛利和洋様より、15年程前のお写真を提供いただきました。ありがとうございました。