主婦のみなさん、突然ですが魚をさばけますか?西海市に住んでいると、たまに「釣ったからあげるよー」と、新鮮な魚をおすそ分けしてもらうことがあります。魚好きのわが家には、とっても嬉しい!

ですが。

肝心の「魚のさばき方」が、なかなか身についていない私。感覚で、なんとか魚をさばける程度で、その度に「あぁ、なんかもっとスムーズに手際よくさばけるようになりたいな」と思いながら、結局はそのままというパターン。

「誰かに習いたいけど、そんなチャンスってなかなかないし」と言い訳しながら、日々が過ぎていました。

すると、夏休みも後半に差しかかったある日。「オンラインで魚のさばき方が体験できるよ!」という情報をゲットしたんです!

オンラインで魚をさばこう!

「私って、引き寄せ力がハンパないわ」
「オンラインで魚をさばく体験ができるの?どうやって?」とか、
ワクワクモード全開で、イベント内容をチェック。

その内容とは、

・西海市の離島である平島で釣ったばかりの魚を、新鮮なうちにシメて自宅へ届けてくれる!(抽選で10名に、新鮮なお魚を直送!)

・イベント当日に、オンラインで島の漁師さん直々のレクチャーを受けながら、誰でも簡単にできるお魚さばきを体験!

・自分でさばいた魚を食べながら、島での暮らしや、島漁師のライフスタイルなど、漁師さんのリアルなお話を聞けて、質問ができる!

・しかも、参加無料!

(参加無料…無料……お魚が無料で届く…さばき方も学べる…)
脳裏にこだまするキーワードたち。

気づいたときには、私の手は反射的に「イベント申し込み」をポチっとやってました。もう後には引き返せない。そして、当日を楽しみに待つことに。

 

 

どうしてこんな素敵なイベントが企画されたの?

じつは、ここが大切なポイントなんです。「オンラインで魚をさばこう!」の裏側には、島の漁師さんたちのこんな思いがありました。

西海の島に暮らす漁師さんたちは、漁師になる人が少なくなる中、全国に出向いて興味を持ってくれる多くの人に「島の魅力」「島漁師の仕事」を伝えてきましたが、昨年からコロナ禍で多くの人に会うことが難しくなりました。

「島に住む私たちにできることは?」ということで、オンラインで島から発信し、全国の人と繋がって、島のことや漁師のこと、島のくらしを知ってもらえるのではないかと一念発起。

このイベントをきっかけに、近い将来、各地の人が島へ訪れるきっかけになればという願いが込められていたのです。

 

あぁ悲しい。今回のイベントは中止に

ところが、楽しみにしていたイベントの2日前。「イベント中止」という悲しいお知らせが届きました。長崎県独自の緊急事態宣言発令に伴い、関係各位との協議の末、苦渋の決断だったそうです。

ですが。

「平島の美味しい旬のお魚は、予定通りお届けします」と。しかも「連日の大雨でシケが続いている中、島の漁師さんが今回のイベントのために漁をしてくださった”イサキ”です」と連絡が。

年のせいもあるのでしょうか。もう、これだけでも、込み上げるものがあって。島の漁師さんが心を込めて準備してくださったお魚。たとえ、当日にオンラインで繋がれなくても、届いたお魚が平島の漁師さんと私たちを繋いでくれるんだと思うと、心があったかくなりました。

 

 

親子で魚をさばいてみました!

ということで、後日配信された動画を参考に、親子で魚さばきに挑戦しました!

自宅に届いたのは、とれたての新鮮なイサキ。
しかも体長40cmぐらいの大物が2匹が入っていましたよ!ここで、また思い出すのです。漁師さんたちがシケの海に出て、とってきてくれたお魚なんだよなって。本当にありがたい気持ちになりました。

 

1:動画を見る

最初に、イベント参加者用の限定配信動画を見ました。板前さんとリポーターさんの会話がとても聞きやすく、板前さんの手元がよく見えて、魚のさばき方がとてもわかりやすかったです。

 

2:魚をさばく

お魚さばきを楽しみにしていたのは、私だけではなく小学3年生の息子も。動画で紹介されていた「お刺身用に三枚おろし」を見終えて、「よしわかった!ぼくが全部やる!」と意気込む息子に、ハラハラしながら一緒に魚をさばきました。

三枚おろしの手順(動画より抜粋)

・うろこを取る
・エラと内臓を取る
・きれいに洗って、水気をしっかり拭き取る
・頭を切り落とす
・包丁をいれる(腹側→背側)
・骨に沿って一気におろす
・腹骨をそぎ落とす
・中骨を抜く
・皮を剥ぐ
・盛り付け

 

わからないところは動画を見直して、1つ1つの作業を確認しながら、なんとか三枚におろし、皮を剥ぐ作業までたどり着きました!

 

3:お刺身完成、いただきます!

動画では、お刺身に色とりどりの野菜が添えられ、とても美しい仕上がりだったのですが、私たち親子にはそんな余裕はなく、お皿にのせただけというシンプルな仕上がりに。

「お魚さん、漁師さん、ありがとうございます!心を込めていただきます!」と手を合わせ、あっという間に食べてしまいました!

ソフトでプリッとした食感、噛むほどにイサキの旨味が口中に広がって、本当に美味しかったです!

 

あとがき

今回、こちらのイベントは残念ながら中止となりましたが、関係者のみなさんのご好意で、「平島でとれた新鮮なイサキを自分でさばいて食べる」という経験をさせてもらえて、親子で夏休みのいい思い出になりました!どうもありがとうございました!

そして、この体験を夏休みの自由研究で提出したのでした。

 

「今度はぼくが大きい魚を釣って、全部自分でさばいて、お母さんに食べさせてあげる」という、新たな目標ができた息子。機会があれば、実際に漁の体験などもさせてあげたいです!

 

【次回開催は11月予定!?】

今回の取り組みは、西海市離島漁業再生プロジェクトの一環で行われたイベントで、次回は11月に西海市江島からのオンラインイベント開催が予定されているそうです。

*詳細が決まり次第、こちらで案内予定

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