皆さんこんにちは! ばりぐっど報道部(仮)です。
たいへん珍しい生き物が大瀬戸で水揚げされたというニュースをお届けします。
2020年5月7日(木)、西海市大瀬戸町福島郷にある大瀬戸町漁業協同組合でなんと太古の生き物「カブトガニ」が水揚げされました!
同日早朝、道脇 亨(みちわき・とおる)さん(65)が西浜沖に仕掛けた紋甲イカ漁の刺し網にかかっているのカブトガニを発見しました。
カブトガニは、恐竜がいた時代から生存していた種で「生きている化石」と呼ばれています。
「カニ」という名前がついていますが、生物学的にはカニの仲間ではなくサソリの仲間だそうです。
道脇さんの話によれば、昔から西海市多以良郷の柳浜海水浴場付近にはカブトガニがいたそうですが西浜付近で獲れたのはこれが初めて。
水深5~6ⅿのきれいな砂地のあたりの網にかかっていたということです。
大瀬戸漁協ではカブトガニの水揚げは初めてではなく、数年に一回程度見られるそうです。
過去にも直径50㎝ほどのカブトガニが揚がったことがあり、西海市の海にカブトガニが棲んでいるのは間違いなさそうですね!
なお、カブトガニは生きた状態で漁協に持ち込まれ、当日夕方には佐世保市の水族館「海きらら」へ飼育用に引き取られていきました。
今回獲れたカブトガニの直径は25㎝程度で、海きららの職員さんによれば若いオスのようです。
海きららには、過去大瀬戸で獲れたカブトガニも展示されています。
2020年5月現在は閉館していますが、再オープンした折には大瀬戸産のカブトガニに会うことができますよ!
翌日には熱帯に棲む「サバヒー」も!
そして、カブトガニ水揚げの翌日の5月8日(金)、同漁協で熱帯地方の海に棲む魚「サバヒー」が水揚げされました。
サバヒーは日本ではあまりなじみのない魚ですが、台湾やフィリピンでは食用として養殖されている美味しい魚です。
熱帯地方に住む魚で、このあたりで生息が確認されるのは学会に発表するレベルでとても珍しいことだそう!
サバヒーを水揚げしたのは漁師の立石豊美(たていし・とよみ)さん(70)。
東浜の岸から500ⅿほど沖に仕掛けた紋甲イカ用の刺し網にかかっており、「最初はボラかと思ったが、それにしては大きいし尾ひれが違う」と珍しさに気づいて漁協に持ち込んだということです。
大瀬戸漁協で、スマートフォンの画像検索を使い魚種の特定をしたところサバヒーであるということが確認されました。
今回揚がったサバヒーは102㎝/8㎏の大物で、大瀬戸漁協から食用として出荷されるということです。
珍しすぎてどう値段がつくかはわからないということですが、身の美味しさは期待できそうですね。
大瀬戸漁協ではイカがシーズン!これからはタコ!イサキ!
このように2日連続で変わった生き物が水揚げされている大瀬戸漁協ですが、5月の今はイカ漁のシーズンです。
新鮮な紋甲イカは味が良く、刺身・天ぷら・煮つけに炒め物にとまさに万能選手です。
5月半ばのこれからはタコ漁が始まります。美味しい大瀬戸名産のえべす蛸ですね!
6月からはイサキ漁も始まりますます忙しくなるシーズンを前に、珍しいお客さんの訪問となりました。