こんにちは、ベーヤンです。
4月にできたばかりの、大島学童保育所『とまとくらぶ』
大島町の台所『マミーズ』に隣接し、道路を挟んで公園があるという便利な場所にあります。
あいにく私には預ける子どもがいないので、接点が無いかなと思っていたら……。大島「SOY-ne」と児童たちで『みそ玉』を作るというのでさっそく見に行ってきました!

真っ赤なトマトの付いた扉を開けると、子どもたちの写真とウェルカムボードがお出迎え。

今日は、大島の手作り味噌を使った『みそ玉』を作って、18人の子どもたちと一緒に食べるという『昼食会』です。

この日を楽しみにしていたという子どもたち。
まだ少し緊張感もありますが、児童代表の4年生の歓迎のあいさつで『みそ玉作り』が始まります。
先生と大島『SOY-ne』のメンバーが3班に分かれ、子どもたちとふれあいながら進めました。

『とまとくらぶ』は、大島東小学校・大島西小学校・崎戸小学校の1年生〜4年生を受け入れている学童保育所。

主任支援員の原田慶子先生は
「まだ2カ月なので、みんなで一緒の行動はちょっとできないこともありますが、これから下級生を助けたり、周りにあわせたりできるようになると嬉しいです」
と、これからの子どもたちの成長を楽しみにしています。

まずは粉末の出汁と味噌をお箸で混ぜる作業。
スタッフの芦北先生にも手伝ってもらいながら、それぞれ1人で作ってもらいます。
「さあ、みんな上手に混ぜられるかな?!」

大島「SOY-ne」の方や先生たちに見守られながら、粉末出汁をこぼさないよう味噌に混ぜ込んでいきます。

さあ!ここまでできれば、次は楽しい「丸め作業」です。

おっと!その前に、同じ大きさになるよう8等分に印をつけます。
これで子どもたちでも均等に8個のみそ玉ができるはず!

初めはずいぶんと大きさが違う子もいましたが、また平らにしてやり直し、だんだん上手に分けられるようになりました。

志方聖美先生は1回でこんなに綺麗に分けています。さすがですね。お見事!
広げたラップに1個ずつ入れて丸めれば手も汚れず簡単です。

几帳面に取り分ける子や、だいたいで丸める子。
個性が出る作業で「粘土みたいな感じで楽しい!」と子どもたちには好評です。

子どもも大人もこの作業はかなり集中しています。

手のひらにラップを乗せてから味噌を入れると、お箸に付いた味噌も取れると発見した子も!
包み方もキャンディみたいに包んだり、キュッと1つに絞ったりと自分で工夫しています!


8等分したのに、なぜかできたみそ玉は7個や9個に……。でも大丈夫、それもまた子どもならでは。
そろそろ丸め作業が終わってきたので、さらなる楽しみ!
みそ汁の「具」のトッピングです。

ゴマ・あられ・ワカメ・とろろ昆布・花麩や手まり麩。どんな組み合わせでもOK。
みんなで譲りあったり、順番を待ったりして完成させて行きます。

オリジナルの『みそ玉』が次々とできてきました。
人気の具材は丸や星型のお麩とあられ。


「これはお母さん、これは妹にあげる」と、イメージを膨らませながら包んでいる子もいました。
【誰かにあげたい】と思う気持ちが嬉しいですね。

みてください!みんな真剣に考えながら、上手にトッピングしています。


『とまとくらぶ』には、まだ外部からの訪問はなく、今回が初めてのイベントなんだそうです。
数日前から子どもたちと進行表を作ったり、挨拶を練習したりして、おもてなしの心とモチベーションをあげていたそうです。

コロコロした『みそ玉』を通じて、私たちのように先生でない大人とも、自然に交流することができるのもいいですね。

包み終えた『みそ玉』は大きさも形もバラエティに富んでいます。
私たちに慣れてきた子どもたちは
「これ見て!」「僕の見てー」「できた〜!」と、次々に自慢の『みそ玉』を見せてくれました。


この『みそ玉』は、星型のお麩の周りを小さな手まり麩が取り囲んでいます。
『宇宙』なんだそうで、とてもきれいで豪華ですね。

「僕のはこれーーー!」見本のようなステキなバランスです。

みんな満足のオリジナル『みそ玉』ができたようで、表情がどんどん豊かになってきたのがわかります。

ゴマだけキレイにまぶす子もいたり、お麩が10個も入っていたり、何の具も無いかと思ったら中に埋め込んでたりと面白い。
どれも違ってみんないい!
作った『みそ玉』は、お昼に自分で飲む1個を除き、残りはおみやげ用にラッピングしました。


家族に素敵なおみやげができましたよ。
お家の人も喜んでくれたかな。
3班それぞれに盛り上がった記念写真、思い思いなポーズなのもいい記念ですね!(笑)



この後子どもたちは、みんなでたくさんのおにぎりも握ってくれました。
何が入っているのかドキドキ!食べるまで中身がわからないので楽しみです。


みそ玉もおにぎりも子どもたちが作りましたが、この『進行ボード』も子どもたちが色を塗って、アジサイの花を咲かせてくれていました。
歓迎の気持ちはしっかり伝わりましたよー。
この日の昼食会はあたたかく楽しい時間になることでしょう。

自分のお椀にお湯を入れてもらうと、『みそ玉』がほぐれてきたり具のワカメやとろろ昆布がひろがったり、どの子も興味津々でのぞき込みます。
自分で作った『みそ玉がみそ汁になる』瞬間です。


中村和樹会長が、手作りの玉子焼きや手羽先をもってきてくれ、スタッフの高木先生自慢のぬか漬けもそろい賑やかな食卓になりました。


1年生が前に出て「いただきます」のあいさつです。
「練習どおりできるかな?」原田先生が一番心配そう。



私は、手を合わせて感謝するこの『いただきます』の瞬間がとっても好き。
とくに子どもたちの小さな手が愛おしいです。

では、みんな揃って待ちに待った昼食会
「いただきまーーーーーす!」



子どもたちの笑顔がこぼれます。
「おいしい!」
「簡単!また作りたい」
「おにぎり4つ食べたよ」とすっかり打ち解けてくれました。



「今日はいつもよりおとなしいんですよ」と、原田先生がこっそり教えてくれました。もっともっと元気なんだと思うとほほえましいです。
先生方はいろいろな場面で試行錯誤されていて、子どもたちとのコミュニケーションが良く取れているの伝わってきました。



閉会のあいさつは2年生たち。「楽しかったです」と、喜んでくれました。

「ごちそうさまでした」のあいさつは、もう先生がいなくても大丈夫!

お料理もおいしく作る中村会長は、「大人にはできない発想や、無邪気な子どもたちに癒されます。会長というより地域のおっちゃんとして、子どもたちを見守っていきたい」とおっしゃっていました。

「家ではしない」といいながら、台所での食器拭きをひとりで黙々とお手伝い。
子どもたちって、見えていないところでも成長しているんですね。

先生に甘えながら、真っ赤なミニトマトみたいな元気な顔で、コロコロ笑う子どもたち。
まだ1年生の『とまとくらぶ』も、子どもたちと一緒に成長していくことでしょう。
地域の子どもたちと楽しい時間を過ごし、お腹も満たされたベーヤンでした。