こんにちは、ライターのかのぽむです。 広報さいかい6月号(P.20)に掲載されていた「西海市消費生活センターからのミニ知識」コーナーを、みなさんご覧になりましたか? 今回取り上げられていた金銭トラブルは「無料のバスツアー …
こんにちは、ライターのかのぽむです。
広報さいかい6月号(P.20)に掲載されていた「西海市消費生活センターからのミニ知識」コーナーを、みなさんご覧になりましたか?
今回取り上げられていた金銭トラブルは「無料のバスツアーに参加したら、高額商品を買わされてしまった」というもの。
無料で旅行に行けるなんて思わず飛びつきたくなりますが、ここはぐっと冷静になりましょう。
昔から「タダより高いものはない」という言葉がありますが、このバスツアーにも何やら奇妙なカラクリがありそうです。
今回は懸賞で当たる無料のバスツアーをめぐるトラブルについて、詳しくお話しします。
「無料のツアーなんて企画して、主催者は赤字にならないのかな?」と私が疑問に思っていると、編集部内で無料のバスツアーに参加した経験がある人を発見!
驚きの実体験を聞くことができました。
編集部スタッフのHさんは、何気なく応募した懸賞で無料の日帰りバス旅行に当選!
友人らと一緒に喜んで参加したそうです。
旅行中に提供された食事は、途中で立ち寄る「みやげ物店」で実際に購入できるものばかり。まさに試食そのもの……!
そしてバスが辿り着いた先は高額商品を扱うお店で、なんとなく何かを買って帰らなくちゃいけない雰囲気だったそうです。
旅行という非日常の体験の中で財布の紐がゆるんでいたのか、ツアー参加者の中には高額な商品を買う人が続出!
「タダで旅行に連れてきてもらったんだから、何かを買わなくちゃ気の毒だ」
「周りの人が買っているのに、私だけ何も買わないのは体裁が悪い」
そんな風に思ってしまう、人間の心理を利用した販売作戦だったのかもしれませんね。
幸い編集部スタッフのHさんはきっぱりと断ることができたそうですが、セールスを断り切れずに購入してしまった人も多いのではないでしょうか……。
今回ご紹介したケースの「無料日帰りバス旅行」の巧妙な手口は、あくまでツアー自体は本当に無料で、嘘を付いている訳ではないということ。
高額商品を扱うお店にバスで連れていったものの、購入すると決めたのは参加者自身ですので問題はありません。
ただ「無料」で旅行を提供して、どうして主催したツアー会社が儲かることができるのか?
一度よく考えてから、参加するかどうかを決めた方がよさそうです。
きっぱりと勧誘を断れる強い意志の持ち主なら、このツアーも楽しめるかもしれません。
帰宅後に冷静になり、高額商品を返品したくなった場合は、要件を満たせばクーリング・オフ等ができる可能性もあります。
一人で悩まずに、早めに消費生活センターに相談してみてくださいね。
西海市消費生活センター
TEL:0959-37-0145