【東京ばな奈はもう嫌なの VOL.2(嫁編)】〜西海の女が本当に欲しい東京土産〜

「おはよう。」 やたらと無駄な笑顔で階段からそう言い降りてくる夫に、今日もまた何かの感情が一つまた一つと欠けていく。 しかしこの間の夫の東京土産にはあっぱれだ。 結婚してもう直ぐ8年になるがかつてこんな日があっただろうか …

「おはよう。」

やたらと無駄な笑顔で階段からそう言い降りてくる夫に、今日もまた何かの感情が一つまた一つと欠けていく。

しかしこの間の夫の東京土産にはあっぱれだ。

結婚してもう直ぐ8年になるがかつてこんな日があっただろうか。救いようのない退屈な毎日に若干の光が差した気がした。

そう思ったのも束の間、最近の夫の家事への率先ぶりはいとをかし&空回り。

 

お風呂もいつも以上にマジックリンでピカピカに磨かれているし排水溝に溜まった髪の毛もしっかり捨ててある。ここまでは100点満点なのにいつもここもやってねと伝えているお風呂場の溝の部分は今日もヌメヌメ。

そんな些細なことですら夫への不満は溜まる一方。

 

 

夫と結婚して唯一良かったことはこの大瀬戸での暮らし。

どんなにムカついた夜でも絶望の淵みたいな気分の朝でも大瀬戸の空気を吸うとなんだかそんな気分もすっかり忘れることができる。

ここで生涯を終えると思うと若干寂しい気持ちにはなるがそれもそれで人生と思う今日この頃。

大瀬戸ショッピングセンターの閉店がはやい件』

『営業日のはずなのに予告なしに飲食店が閉まっている件』などツッコミたい点は多々あるが、それを許せてしまうのもここに住んでから。

そんなことを考えていると神からのお告げのごとく私の耳に入ってきた朗報

『俺、来週からまた東京出張行くから』

 

歓喜のメドレーが頭の中に響き渡り細胞の1つ1つが喜びの舞を踊っている。

次回の東京土産はなんだろう…また何かの間違いで振り出しに戻り東京ばな奈を買ってくるのではないだろうか。

最近気づいたのだが私の夫はおばあちゃんにそっくりだ。

というのも一度好きといったらとことんそればかり買ってくる。一種の愛情なのはわかっているのだが飽きたとも言い出せず最終的にそのもの自体が嫌いになるほど食べるのだ。

私のおばあちゃんはコアラのマーチをひたすら買ってくれた。

私の夫は東京ばな奈をひたすら買ってきた。

ようはこういうことなのだ。

なんでも口に出して伝えよう。

そう思った6月の朝だった。

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